登山用のホワイトガソリンのストーブが出回る以前は、灯油のストーブが使われていました。私が登山にのめり込み始めた頃には、白ガソリンのストーブはあったのでしょうが、高校時代のワンゲルの連中に使い方を習っていた事もあり、迷わず灯油ストーブ(中古)を買いました。
今ではどうだか分かりませんが、この様なストーブは『ラジウス』と呼ばれていました。このラジウスというのは、かつて灯油ストーブのメーカーで、後にオプティマス社に合併されその名は消滅したのですが、山屋さんの間では灯油ストーブの通称として生き続けていたのです。
さて今回の<オプティマス 00L> 白ガソリンのストーブを使い出すまでは多用していたのですが、いつの間にか使わなくなり仕舞い込んでしまっていました。以前の白ガソリンのストーブを記事にしてから、探してみました。もう長い間お目に掛かっていないのであっちこっちを探し、ようやく見つけ出しました。...が、灯油のストーブという物はヘッド部を外して保管・携行する物なのですが、当然一緒に保管してあるはずのヘッド部が無いのです。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/s_chisaki747/20010101/20010101074800.jpg)
(ヘッドを外してキャップをしなければ灯油が漏れてしまいます。バルブという物がない単純構造なのです。)
山道具の箱やらザックの中など、あらゆる思いつく所を探しましたが出てきません。ひょっとすると、実家に? しかし、その実家はもう解体され.....。
では、ネット・オークションに出てないかなー♪と淡い期待を持ち検索。しかし、もう既に製造が中止された製品の部品など出品される事はまれでしょう。当然ありませんでした。
しかしここまで来るとまた使いたくなるのは、世の常? 最後の手段!と、まるまる一個の中古の完成品を落札してしまいました。届いたストーブのコンロのヘッドと、自分のタンクを合体。復活しました・・・複雑な心境です。
ここで新しい情報が・・・現在<マナスル>という灯油のストーブが国内メーカーで作られているのですが、
このオプティマスをモデルにしているので流用出来るパーツがあるとか。ガーン!しかしヘッド部のネジが
違っている事を密かに願うばかりです。
しかしここまで来るとまた使いたくなるのは、世の常? 最後の手段!と、まるまる一個の中古の完成品を落札してしまいました。届いたストーブのコンロのヘッドと、自分のタンクを合体。復活しました・・・複雑な心境です。
ここで新しい情報が・・・現在<マナスル>という灯油のストーブが国内メーカーで作られているのですが、
このオプティマスをモデルにしているので流用出来るパーツがあるとか。ガーン!しかしヘッド部のネジが
違っている事を密かに願うばかりです。
復活した<オプティマス00L>♪
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/s_chisaki747/20010101/20010101074810.jpg)
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/s_chisaki747/20010101/20010101074820.jpg)
![イメージ 5](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/s_chisaki747/20010101/20010101074830.jpg)
使い方はいたって簡単。バーナー部の皿に、プレヒート用の燃料を入れ燃やし加熱します。頃合いを見てポンピングをすると気化した灯油が出るので着火。火力は、ポンピングと内圧を抜くバルブの調節で行います。火力調節の『バルブ』という物が存在しないのが灯油ストーブの特徴です。
では、なぜ灯油ストーブが白ガソリンのストーブに取って代わられてしまったのでしょう。
今でも、特に古くから山をやっている方の間では灯油ストーブは使われています。それはなんと言っても引火をしない安全性です。しかし、灯油と白ガソリンとではカロリーが違うのです。荷物の少ない山行では問題ないのでしょうが、特に積雪期の登山では防寒のため荷物が多くなります。行程、人数によってかなり開きはありますが、25~40kg位にはなります。そうなると当然1gでも軽くしたいのは当然です。
積雪期は暖房はもとより雪を溶かして水を作る作業がありますから、燃料が多く必要になります。
幕営地に着き、天幕を設営し(幕営・天幕とも古ッ!)まずする事はストーブに火を着け、お茶を沸かし、暖房をし、一息入れます。その間にも雪を溶かします。食事を作り、就寝の間までもほとんどストーブは全開で、合間合間に雪を溶かし水作り。そして火を消すとあっと言う間に氷点下の世界になるのです。
白ガソリンの場合1人1日1Lを目安に携行します。灯油の場合2~3割増し位?だったかと思います。・・・確か...。
荷物の軽量化に大きく関わるのです。
今でも、特に古くから山をやっている方の間では灯油ストーブは使われています。それはなんと言っても引火をしない安全性です。しかし、灯油と白ガソリンとではカロリーが違うのです。荷物の少ない山行では問題ないのでしょうが、特に積雪期の登山では防寒のため荷物が多くなります。行程、人数によってかなり開きはありますが、25~40kg位にはなります。そうなると当然1gでも軽くしたいのは当然です。
積雪期は暖房はもとより雪を溶かして水を作る作業がありますから、燃料が多く必要になります。
幕営地に着き、天幕を設営し(幕営・天幕とも古ッ!)まずする事はストーブに火を着け、お茶を沸かし、暖房をし、一息入れます。その間にも雪を溶かします。食事を作り、就寝の間までもほとんどストーブは全開で、合間合間に雪を溶かし水作り。そして火を消すとあっと言う間に氷点下の世界になるのです。
白ガソリンの場合1人1日1Lを目安に携行します。灯油の場合2~3割増し位?だったかと思います。・・・確か...。
荷物の軽量化に大きく関わるのです。
もう一つ。
真鍮製である事の、デザインの古さ?でしょうか。 私はこの味が好きですけどネー。
真鍮製である事の、デザインの古さ?でしょうか。 私はこの味が好きですけどネー。
灯油ストーブのメリットはなんと言っても引火をしない安全性。そして灯油は安価で手に入りやすい事。家庭でも暖房に使われていますからね。
デメリットは、上記の通りカロリーが低いため白ガソリンに比べ燃料が多めに必要になります。しかも灯油そのものが臭いです。プレヒートの必要性をデメリットに上げる向きもありますが、これは白ガソリンのストーブもプレヒートの必要な物はありますし、必要ではないジェネレーター・タイプでも、低温下においてはプレヒートは行った方が安全に着火出来ますからデメリットには当たらないと思います。私はこのプレヒートもストーブを使う際の楽しみなんですが...。そして分解して持ち歩く、これは面倒です。
しかしアンティークなデザインが、なんと言っても落ち着いた気分にさせてくれます。